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66ccボアアップのご依頼ありがとうございました!

28/03/17 コメント 0

皆様どうもこんばんは。

TOKYO PARTSでスタッフをしておりますカナスギと申します。
はじめましての方もいつもお世話になっている方もどうぞ宜しくお願いいたします。

3月に入ってからというもの、花粉が活発に飛び交っておりまして
店長のシャイ関澤と私の二人は花粉症のお陰でだいぶ参っております・・・。
(花粉症じゃないペニー北野が羨ましい!(笑))

お電話に出た際に鼻声でしたら「コイツ花粉症なんだな」とご容赦ください(苦笑)

今回ブログでご紹介させて戴くのは
弊社でも名物メニューとなった「ズーマーエンジン66ccボアアップ」でございます!

お陰様でたくさんの方からご注文とご好評戴いておりまして
関東圏だけでなく、東北や関西、四国などご遠方のお客様からもご依頼を頂戴しております。

車両の陸送費用や輸送の手間をかけてでもご依頼戴けることに
スタッフ一同大変感謝すると同時に、ズーマーに対する皆様の熱意を感じながら作業させて戴いています!

 

少し前置きが長くなりましたが
今回ご依頼戴きました車両のご紹介と交えて66ccボアアップのご紹介をしていきたいと思います!

今回のご依頼では見た目はあまり弄らずに(むしろ極力純正スタイルのままで)とのご依頼に合わせて
あくまで「走り易さと普段使いの向上」に重点を置いた施工内容になっております。
(今回の車両はインジェクションモデルでのご紹介です)

カスタム車両を見慣れている方にはこの純正スタイルが新鮮に映るかも知れませんね。

でもその見た目とは裏腹に、トルクのある力強い走りになっていますので
「ズーマーなのにやけに早いぞ?」と周りの方は不思議に思われるのでは (笑)

と、いう訳で そんな力強いエンジンになっていく過程をご紹介していきます!

「ズーマーってボアアップKIT出てないらしいけどなんで?」
と、思われている方もいらっしゃると思いますので簡単ながらご説明を。

ズーマーのエンジン(スクーピーやバイトなども)はシリンダとクランクケースが一体型の為
一般的なオートバイのボアアップKITの用にオーバーサイズのシリンダー装着ができません。

そこで、特殊な加工(エンジン分解、ボーリング加工、スリーブ打ち替えなどなど)が必要となります。

TOKYO PARTSでは海外(アメリカ)から用意したビッグピストンと
専門加工業者による(ピストンを100分の1精度で計測)精密なボーリング加工にてボアアップの施工を承っております。
(ピストンの大きさも並べてみると違いを感じて戴けるかと思います)

また、エンジンの分解、組立てにつきましては
整備士免許を持ったスタッフが施工に当たらせて戴いておりますのでご安心くださいませ。
エンジンの大事な部分ですので、こうしたご案内がお客様にとっての安心材料になればと思います。

ボアアップ作業時には先程のビッグピストン、ボアアップ専用ヘッドガスケットなどの専用部品の他
インテーク、エキゾーストバルブやボルトなどエンジン内部の部品を新品に交換いたします!

その他に、パーツの消耗度に合わせて部品交換も行っております。
折角エンジンを分解しますので、気になるところはリフレッシュしちゃいましょう☆

まさにエンジンが生まれ変わったかの様に・・・!

ボアアップと同時施工でお勧めしているのが「WPC加工」!

こちらのズーマーでもピストン、ピストンピン、リングの他に
ロッカーアーム、ロッカーアームシャフト、バルブ、バルブスプリングも加工させて戴きました。

馴染みのない言葉ですので、これも「WPCって何?」
と、いう方もいらっしゃると思いますので、簡単ながらご説明を。

■WPC加工につきまして■

WPC加工とは金属への表面加工処理の一つです。
(主に金属の疲労に対する強度向上と摺動(シュウドウ)性向上を目的とした加工となります。)

微粒子(メディア)を高速度で衝突させることにより金属表面を高密度化するとともに
一種の焼き入れ効果を与え、微少な凸凹による摺動抵抗低減効果と常温拡散効果が得られます。

・・・はい、分かり難いですよね(苦笑)
もう少し言葉を砕きますと
とても細かな粒子を表面にぶつけて、焼き入れと同時に金属表面に細かな凹凸を生成します。
表面に均一に出来た微細な凹凸にオイルが入ることで
金属同士が接触する面に油膜面を維持出来るの為、油膜面により摩擦が軽減されます。
摩擦が軽減されることで、摩擦によるロスや摩擦熱や抑えられ、より部品の性能が発揮されます!

という加工になります(笑)

ですので、今回の様にボアアップやエンジン内部のパーツにはピッタリの加工でございますよ~!

ビッグピストン(写真右)が曇って見えるのは
この「WPC加工」によって表面に細かな凹凸が出来ているからなんですね。

そしてボアアップはこれらの加工だけではございません!

ボーリング加工の他、燃焼室拡張、ポート加工といった施工も行っております!

50ccクラスのエンジンは小さいので各加工ももちろん慎重に。
どれくらいかと申しますと・・・

加工する部位がどのくらいの肉厚なのか、内部がどうなっているのかを
実際のエンジンをカットした断面模型(?)で確認しながら作業させて戴いておりますよ!

燃焼室の加工後は綺麗に磨いてピカピカに。

その後は実際の液体を用いた容積確認も行っております。
フィーリングだけでなく、こうした測定も行っておりますのでご安心くださいませ。

スタッフでも思ってしいますが
ここまでやっているのはおそらくTOKYO PARTSだけだと思います(笑)

こうした加工、施工を経たエンジンを組み上げたところで、一旦お話しは車体の方に。

折角のボアアップですので、66ccエンジンの性能を引き出して戴くためにも
オススメしておりますのがマフラーやエアフィルターの交換です。

こちらのお客様からも「折角の66ccエンジンなので」と
BEAMS SS300カーボンマフラーZOOMANIA パワーフィルターKIT(インジェクション用)をご依頼戴きました。

ブラックの車体にカーボンとメッキパーツが映えますね!

マフラー、フィルターと来たらキャブレターもと思ってしまいますが
こちらの車両はインジェクションモデルなのでビッグキャブといったパーツがございません。
(キャブモデルであればPC20などのビッグキャブレターの装着をご推奨しています)

そこで!

インジェクションモデルの方にお勧めしているのが
KITACO インジェクションコントローラー」&弊社の燃調MAPのセッティング !

インジェクションコントローラーは装着すると純正エンジンの回転数のリミット上限を上げる機能があります。
セッティングにより多く回転する様になったエンジンをもっと効果的に稼働させることができちゃいます!

またセッティングの際には実走行によるフィーリングと
専用の測定機器(ロガー)やO2センサーを取り付けた測定用マフラーを用いて
体感とデータの両方からセッティングを出していきます。

これなら66ccにボアアップしたエンジンの性能も十分に引き出せますね!

純正スタイルな見た目からのパワフルな走りは、ギャップ好きな方にオススメな施工メニューです(笑)

 

こちらのズーマーでは「走り易さと普段使いの向上」がカスタムテーマですので
何気ないことではありますがこんな ポイントも。

LED化したRUCKUS(アメリカ版ズーマー)用ヘッドライトもご装着!

純正ヘッドライトよりも明るくしたいというオーナー様のご要望でしたが
レンズが大きく明るくなった分、今度は
「対向車からウィンカーが見えにくいのでは・・・」といった懸念が発生。

ご覧の様にレンズが大きくなったのでウィンカーが隠れてしまっています。
確かにこの状態ではウィンカーも見えにくいハズ。

実際に夜間に確認してみるとヘッドライトは明るいもののウィンカーが見えにくい・・・。

「普段使いの向上」をテーマとしているのでこれは見過ごせません!

特製ステーで純正スタイルっぽく(ここは重要)ウィンカーを移設しました!

ウィンカーも見やすくなって、オーナー様にもより安全に乗って戴けそうですね。

ちょっとした施工内容だと思われますが、こうしたことも作業させて戴く上では大事なポイントです。

作業させて戴いた主な内容をご紹介してきましたが
ブログのボリュームが予想よりも多くなってしまいました・・・。

でも、それだけご覧になって戴きたい内容が多いということでご容赦くださいませ(笑)

見た目と走りのギャップを楽しんで戴けるズーマーとなりました~!

ご依頼戴きました H様 この度のご用命誠にありがとうございました!
走り易く、使いやすくなったズーマーで沢山お出かけして戴けたらと思います。

 

今回は完成車両と66ccボアアップ施工のご紹介でした。
(最後までご覧戴きありがとうございます!)

ではまた次回のブログも宜しくお願いいたします。