ツーリング中の飛び石で、タンクやカウルに小さな塗装の欠け(チッピング)ができてしまった。
小さな傷だからと放置していると、欠けた箇所から水分が入り込み、塗膜の下でサビが進行します。鉄製のタンクでは特に深刻で、放置するほどサビの範囲が広がり、やがて全塗装が必要な状態にまで悪化します。
飛び石傷は、タッチアップ(部分補修)で早期に対処するのが最善です。この記事では、スプレーガンを使わずにできる簡易タッチアップと、スプレーガンを使った本格的な部分補修の両方を解説します。
簡易タッチアップ(タッチアップペン使用)
傷が極小(1~2mm程度の点状の欠け)であれば、タッチアップペン(補修用の筆ペン型塗料)で応急処置が可能です。
バイクの純正色に対応したタッチアップペンが各メーカーから販売されています。純正色の色番号を確認し、同色のペンを購入してください。
手順は、傷の部分を脱脂し、タッチアップペンで欠けた部分を埋めるように少量ずつ塗料を乗せるだけです。塗りすぎると周囲の塗装面より盛り上がって目立つため、少量を何度かに分けて乗せてください。
本格的な部分補修(スプレーガン使用)
傷が広範囲(5mm以上の削れや線傷)の場合は、スプレーガンでの部分補修をおすすめします。
傷の周辺を800番→1000番の耐水ペーパーで研磨し、段差をなだらかにします。脱脂後、傷の部分にプラサフを薄く2回重ね塗りします。乾燥後に1000番で軽く水研ぎし、カラーコートを2~3回重ね塗りします。周囲との色の境界をぼかすように広めに吹くのがコツです。最後にクリアコートを広めに吹いて仕上げます。
この部分補修では、スプレーガンの繊細なコントロールが求められるため、コンプレッサーの圧力安定が重要です。

飛び石傷を予防する方法
プロテクションフィルム(PPF)をタンクの前面やフェンダーの先端に貼ることで、飛び石のダメージを防止できます。透明なフィルムなので塗装の見た目を損ないません。
ツーリング前にワックスを塗っておくと、軽い飛び石であれば塗膜への直接ダメージを軽減できます。

まとめ
飛び石傷は小さくても放置しないでください。サビの起点になる前にタッチアップで対処するのが、長期的に見て最もコストの低い対策です。
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