バイクのタンクに凹みができてしまった。転倒、接触、物の落下など、原因は様々ですが、凹んだタンクは見た目のダメージだけでなく、精神的なダメージも大きいものです。
小さな凹みであれば、パテ埋めと研磨で修正し、そのまま塗装することでDIYでの修復が可能です。この記事では、タンクの凹みをパテで修理する手順を解説します。
パテ修理が可能な凹みの範囲
パテで修正できるのは、直径5cm以内、深さ3mm以内程度の凹みが目安です。これより大きい凹みや、タンクの角が鋭く曲がっているような変形は、板金(金属を叩いて元に戻す加工)が必要になるため、プロに依頼するのが無難です。
また、凹みの部分に亀裂が入っている場合も、パテだけでは十分な強度が得られないため、溶接修理が必要です。
使用するパテの種類
ポリエステルパテ(板金パテ)
深い凹みの充填に使用します。厚付けが可能で、硬化後は頑丈です。ただし、パテ痩せ(硬化後の収縮)が比較的大きいため、厚く盛った場合は時間を置いてから最終研磨を行ってください。
ポリパテ(仕上げパテ)
ポリエステルパテの上に薄く塗り、表面の微細な凹凸を埋める仕上げ用パテです。きめが細かく、研磨後の表面が滑らかになります。
使い方の順番
深い凹みの場合は、ポリエステルパテで大まかに充填→研磨→ポリパテで仕上げ→研磨、という2段階で進めます。浅い凹みであればポリパテだけで対応できます。
修理手順
ステップ1:凹み周辺の塗装を剥がす
凹みの部分と、その周囲5cm程度の範囲の塗装を120番~240番のサンドペーパーで研磨して剥がします。パテは金属の素地に直接密着させる必要があるため、塗装の上からパテを盛っても密着しません。
ステップ2:脱脂
パテを盛る面をシリコンオフで脱脂します。
ステップ3:パテを盛る
ポリエステルパテの主剤と硬化剤を指定の比率で混合します(通常は主剤100に対して硬化剤2~3程度)。混合後はすぐに固まり始めるため、手早く凹みに盛り付けてください。
パテは一度に厚く盛りすぎず、凹みの底から少しずつ重ねていくのがコツです。厚く盛るとパテ内部にヒケ(収縮による凹み)が発生します。
ステップ4:研磨
パテが完全に硬化したら(常温で30分~1時間程度)、240番→400番→600番→800番の順で段階的に研磨します。指でなぞって段差を感じなくなるまで丁寧に研磨してください。
この研磨工程がパテ修理の仕上がりを決めます。研磨が不十分だとパテの段差が塗装後にも見えてしまいます。
ステップ5:プラサフ→本塗り→クリア
通常の塗装手順と同じです。プラサフを3回重ね塗りし、1000番で水研ぎ後にカラーコートとクリアコートを塗ります。


まとめ
小さなタンクの凹みは、パテ埋め→研磨→塗装のDIY修復で目立たなくすることができます。パテの厚塗りを避け、段階的な研磨を丁寧に行うことが成功の鍵です。
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