サンドブラストとは、コンプレッサーの圧縮空気で研磨剤(メディア)を高速噴射し、金属表面の錆や旧塗装を物理的に除去する方法です。
剥離剤や手作業のサンディングと比べて圧倒的に効率が良く、複雑な形状のパーツでも隅々まで処理できます。バイクのフレーム塗装やレストアには欠かせないテクニックです。
この記事では、自宅のガレージでサンドブラストを行うための機材、手順、注意点を解説します。
必要な機材
コンプレッサー(50L以上必須、80L推奨)
サンドブラストはコンプレッサーの中で最も空気消費量が多い作業です。30Lクラスでは数秒でタンクの空気がなくなり、実用的な作業ができません。最低50L、理想的には80Lのタンク容量が必要です。
エアーコンプレッサー専門店エアセルフの80Lモデルは、サンドブラスト作業に十分な空気量を安定して供給できます。50Lモデルでも小さなパーツのブラストには対応可能ですが、フレームのような大型パーツには80Lを推奨します。

サンドブラストガン(吸い上げ式)
コンプレッサーに接続して使用するガン型のブラスト器具です。ガンの先端から圧縮空気と研磨剤が噴射されます。DIY用途では「吸い上げ式」(サイフォン式)が一般的で、5千円~1万5千円程度で購入できます。
研磨剤(メディア)
ブラストに使用する砂状の素材です。用途によって使い分けます。
アルミナ(酸化アルミニウム)はサビや塗装の除去に最適で最も一般的です。ガラスビーズは仕上げ用で、表面を滑らかにする効果があります。ケイ砂はコストが安いですが粉塵が多いため防護が特に重要です。
防護装備
サンドブラスト作業では、研磨剤の粉塵が大量に発生します。防塵マスク(できればフルフェイス型の防護マスク)、保護メガネまたはフェイスシールド、手袋、長袖の作業着が必須です。
サンドブラストの手順
ステップ1として、パーツを作業台にしっかり固定します。ブラスト中にパーツが動くと、均一な処理ができません。
ステップ2として、コンプレッサーの圧力を0.5~0.7MPaに設定します。
ステップ3として、ブラストガンの先端をパーツ表面から10~15cm離し、トリガーを引きます。研磨剤が高速で噴射され、錆や塗装が除去されていきます。
ステップ4として、ガンを一定速度で動かしながら、全面を均一に処理します。1箇所に当て続けると素地が削れすぎるため、常に動かし続けてください。
ステップ5として、処理後は素地が非常にサビやすい状態になっています。速やかにサビ転換剤またはプラサフを塗布して素地を保護してください。

注意点
屋外で作業してください。研磨剤の粉塵がガレージ内に充満すると、他の機材やバイクに付着してダメージを与えます。
風向きに注意してください。風下に立つと粉塵を浴びます。
使用後の研磨剤は再利用できます(数回まで)。ふるいにかけて粉塵と分離してから再使用してください。
まとめ
サンドブラストは、錆や旧塗装を最も効率的に除去できる方法です。80Lクラスのコンプレッサーがあれば、自宅のガレージでバイクフレームのブラスト作業が可能になります。
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