納屋やガレージの奥に何年も眠っている旧車バイク。塗装は色あせ、フレームには錆が浮き、タンクの表面はくすんでいる。
しかし、正しい手順で塗装をやり直せば、旧車は驚くほど美しく蘇ります。レストア塗装は、新車にはない「自分の手で再生した」という特別な満足感をもたらしてくれるカスタムです。
この記事では、旧車バイクのレストア塗装に必要な工程を全体像として解説します。
レストア塗装の全体フロー
フェーズ1:分解
塗装するパーツをすべて車体から取り外します。タンク、サイドカバー、フェンダー、フレーム(可能であればエンジンを降ろしてフレーム単体にする)。
旧車は年式が古いためボルトが固着していることが多いです。浸透潤滑剤を前日に吹き付けておくと外しやすくなります。エアインパクトレンチがあれば、固着したボルトの除去が格段に楽になります。
フェーズ2:旧塗装の剥離とサビ取り
旧車のレストアでは、旧塗装を完全に剥離して素地まで戻すのが基本です。旧塗装の上から塗り重ねると、下の塗膜の劣化が上の塗装に影響するためです。
小型パーツは剥離剤で処理し、フレームのような大型パーツはサンドブラストが効率的です。サンドブラストには80Lクラスのコンプレッサーが推奨されます。

サビは見える部分だけでなく、塗膜の下に隠れているサビも完全に除去する必要があります。サンドブラストであれば、塗装もサビも一気に除去できます。
フェーズ3:板金・パテ修正
旧車ではタンクの凹みやフレームの傷が見つかることがあります。凹みはパテで修正し、研磨で平滑に仕上げます。
フェーズ4:下塗り
素地の状態に応じたプライマーを選択します。鉄部にはエポキシプライマーが防錆性に優れています。その上にプラサフを塗布して平滑な下地を作ります。
フェーズ5:本塗り+クリアコート
旧車の場合、純正色を再現するか、オリジナルカラーに変更するかを選べます。純正色の再現は、メーカーの色番号をもとに調色するか、旧車専門の塗料販売店で注文できます。
本塗り3~4回、クリアコート3回の重ね塗りが標準です。
フェーズ6:組み立て
塗装が完全に硬化した後(最低1週間は安静に)、パーツを車体に組み戻します。

まとめ
旧車のレストア塗装は工程が多く時間もかかりますが、完成した時の感動は格別です。分解→剥離→サビ取り→下塗り→本塗り→組み立てという一連のフローを理解し、各工程を丁寧に進めてください。
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