バイクのチェーン清掃は、定期的に行うべき基本メンテナンスのひとつです。しかし、チェーンの汚れはしつこく、ブラシだけで落とすのは手間と時間がかかります。
コンプレッサーのエアブローを活用すれば、チェーンのコマの隙間に入り込んだ汚れや古いルブを効率的に吹き飛ばすことができ、清掃時間を大幅に短縮できます。
この記事では、エアブローを使ったチェーン清掃の具体的な手順と注意点を解説します。
エアブローがチェーン清掃に有効な理由
チェーンの汚れは、古いチェーンルブに砂やホコリが混ざって固着したものです。ブラシだけではコマの内側やローラーの隙間に入り込んだ汚れを完全に除去するのが難しく、特に冬場は古いルブが硬化して落ちにくくなります。
エアブローガンからの高圧空気は、ブラシでは届かないコマの隙間に入り込み、固着した汚れを物理的に吹き飛ばします。チェーンクリーナーをスプレーした後にエアブローを当てると、溶剤で浮いた汚れが一気に除去されます。
チェーン清掃の手順(エアブロー活用版)
ステップ1として、リアスタンドでバイクを固定し、後輪を浮かせます。チェーンを回転させながら作業するため、後輪がフリーに回る状態にしてください。
ステップ2として、チェーンクリーナーをチェーン全体にスプレーします。シールチェーンの場合は、必ずシールチェーン対応のクリーナーを使用してください。
ステップ3として、5分ほど放置して汚れが浮くのを待ちます。
ステップ4として、ブラシでチェーン全体を擦り、大まかな汚れを落とします。
ステップ5として、コンプレッサーのエアブローガンで、チェーンのコマの隙間を中心に空気を吹き付けます。後輪をゆっくり回転させながら、チェーン全周にエアを当ててください。ブラシで落としきれなかった細かい汚れが飛んでいくのが確認できます。
ステップ6として、ウエスで残った汚れを拭き取ります。
ステップ7として、チェーンが完全に乾いた状態で新しいチェーンルブを塗布します。ルブを塗った後も、余分なルブをエアブローで軽く飛ばすと、ルブがコマの内部に浸透しやすくなります。

エアブロー時の注意点
エアを当てる際は、シールチェーンのOリングやXリングを傷めないよう、至近距離からの高圧噴射は避けてください。10cm以上離してエアを当てるのが安全です。
また、エアブローで汚れが飛び散るため、汚れてもよい服装で作業し、周囲に汚れが付着しないよう養生してください。
チェーン清掃用のエアブローであれば、コンプレッサーのタンク容量は30L以上あれば十分です。塗装用途よりも空気消費量が少ないため、コンパクトなモデルでも対応できます。

まとめ
エアブローを活用したチェーン清掃は、手作業だけの清掃と比べて仕上がりの品質と作業効率の両方が向上します。コンプレッサーがあれば、チェーン清掃だけでなく、洗車後の水飛ばしやホコリ除去など、バイクメンテナンスの幅が大きく広がります。
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