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66ccボアアップ&カスタムのご依頼ありがとうございます!!

27/05/17 コメント 0

皆様こんばんは。
TOKYO PARTSのカナスギです。

杉花粉のシーズンも過ぎて、いよいよ初夏の雰囲気に・・・
オートバイに乗って戴くのも気持ちの良い季節になってまいりましたね!

今回ご紹介させて戴く車両はこれからのシーズンにも気持ち良く走って戴ける様な
走りも見た目も両方カスタムさせて戴いたズーマーとなっております!

ご紹介するこちらのズーマーは66ccボアアップによる走行性の向上と
各部のカスタムパーツ製作&取り付けによるスタイルアップを中心に作業させて戴きました。

極端なローロング仕様ではありませんが
ご覧戴いた様に非常にスタイルバランスの良い仕上がりとなっております!

こちらの車両はオーナー様ご自身でもカスタム作業を楽しまれておりまして
(オーナー様のブログにてこれまでの作業のご様子を紹介されておりますので是非ご覧くださいませ)

(ちなみにこちらのセンターバーもオーナー様のお手製だったりします!)

今回ご依頼戴くにあたり、66ccボアアップ以外のご希望として
主に下記の様なお話しを頂戴いたしました。

・あまりロー&ロングにはせずに純正テイストを残しながらバランス良く
・取り付けるパーツ類は車体に合わせて黒、プラズマイエロー、ゴールドを主体に
・街乗りメインながらも、ちょっと大人ぽくレーシーな雰囲気に
・現状のスタイルを継承して、外見など全体的なクオリティを上げる

オーナー様とは車両お預かりする前にメールでのやり取りをさせて戴き
施工内容等について、何度もやり取りのご協力を戴いておりました。
そのこともあってかTOKYO PARTSを信用して下さってのお任せコース的内容でございます!

「信用して戴いての内容なので頑張らねば!」と意気込みましたが・・・
オーナー様の車両はお預かり時の状態でほとんどの箇所に手を加えられていて
更には、既にスタイルも出来上がっていましたので
「どういった部分をご提案させて戴こう・・・」と悩むことに(笑)

結果的には「現状のスタイルから、外見など全体的なクオリティを上げる」を軸に
各部のパーツや小物など、交換後の満足感をより感じて戴ける方向でご提案させて戴きました。

今回のご紹介ではTOKYO PARTSで施工させて戴いた内容をご紹介させて戴きます!

フロントの足周りは元々NCY製ディスクブレーキKITでしたが
よりレーシーな雰囲気を演出する為にSHIFT UP製フローティングDISKローターに変更!

フロントフォークには同じくSHIFT UP製アルミアクスルスタイダー組み合わせて
フェンダーをZOOMANIA フロントフェンダーでタイヤとフェンダーの隙間を減らすことで
よりレーシーさを演出しております。

他にも長さが余ってしまっていたブレーキホースをハンドル高さや車高に合わせた長さに変更です。
ブラックのメッシュホースとゴールドアルマイトのソケットはさり気ないオシャレポイント☆

ブレーキDISKはインナー部分はブラックアルマイト、DISK取付向きは左側の別注仕様。
ゴールドのフローティングピンとブラックのインナーで車体との統一感もバッチリ!

スピードメーターも既に埋め込んで戴いていましたが
ZOOMANIA メーターマウントパネルを使用し、適度な凹凸を見せることでカスタム感もUP!

ハンドル周りはハリケーン製ハンドルバー(ナローⅡ型)に変更。
純正よりも低く、幅も狭いのでハンドル操作もコンパクトになりますね。

写真だと分かりづらいかとかも知れませんがUSBもお取り付け!
実用的なパーツですがなるべく目立たなくすることでカスタム感を損ないません。

TNK製グリップ(ブラックアルマイト加工)やDAYTONA製バーエンドは
シンプルなデザインで車体色に合わせたチョイスとしております。
意外と思われるかもしれませんが、グリップも質感の良い物を装着して戴くと
ハンドル周りのクオリティが違って見えてきますよ。

純正スイッチBOXもブラックにペイントされているので統一感もバッチリですね!

ハンドルポストはZOOMANIAオリジナルハンドルポストを装着戴きました!

どちらかというとシンプルめなデザインですが、既存の商品よりもハンドル位置を低くでき
存在感のあるポストなので実際の取り付け位置よりも低く感じて戴けます。

足元にもレーシーな雰囲気を! という事で考えたのがこちらのフットペダル!
キタコ製サブフレーム用に製作したワンオフパーツになります。

スポーツカーのフットペダルをイメージして、ステンレスパネルにカーボンで裏打ちした豪華なペダルです☆
オートバイなので実際に踏み込む事はありませんが
足元にこうしたパーツがあるだけでも、レーシーっぽさを楽しんで戴けるのではと思います。

次なるパーツ交換はガスタンクカバー&ガスタンクキャップカバーです。

タンクカバーはZOOMANIA製ドライカーボンタイプ(ツヤあり)に
キャップカバーも同じくZOOMANIA製ビレットガスキャップカバー(半艶ブラック仕上げ)をご装着戴きました~!

新商品のドライカーボンパーツは、(店員が言うのもなんですが)質感も良くカーボンの織り目も綺麗なので
ご満足戴けることは間違いないかと!

カーボン柄の転写の商品と比べて戴くと、仕上がりや質感の違いをよりご覧戴けると思います。
こちらは是非実際にご覧戴きたい商品でございます!

続いては、同じくフロア周りでデジタル式の電圧計を特製ステー(涙型のプレート)を製作して装着!

元々ご装着されていたタコメーターやフューエルメーターに加えて
今回はUSBソケットも取付しましたので、勝手ながら「電圧も気になられるハズ!」と
お任せの戴いた範囲で取り付けしちゃいました(笑)

ハンドル周りをなるべくスッキリさせたいと思い、足元に取り付けしております。
コンパクトなパーツですが、「追加メーター」とか付いてるとやっぱりワクワクしてしまいます(笑)

オーナー様特製のMUGENプレート付きヘッドカバーには、ZOOMANIAアーシングKITをご装着。

通常のアース線よりも直径の大きいケーブルを追加することで
車体各部に流れる電気がスムーズに流れ、純正時よりも良い点火や良い発電効果が得られるアーシングキットです。
(人間で言いますと血流が良くなって身体の調子もよくなりますという感じです)

・エンジン始動性向上
・燃費向上
・エンジン振動軽減
・アイドリング安定性向上
・ヘッドライトの明るさ向上
・エンジンレスポンスの向上

こうした効果が期待できますので、走りを意識される方にもお勧めなアイテムですよ。

エンジンハンガーは純正比プラス100mmほどのNCY製ハンガーへ交換。

お預かりの時点で純正プラス50mmほどの特製ハンガーを装着されておりましたが
「現状よりも少しロング」とのご要望に合わせての交換でございました。

個人的にですが、この位の長さがキジマ製ローシートフレームとのバランスが良くて好みです。
(あくまで個人の感想によるものです(苦笑))

「縁の下の力持ち」的なドレスアップカスタムとしてご紹介したいのがエンジンペイント!
(こちらはその他、TOKYO PARTS牽引フック取り付けやリヤフェンダーのペイントしております)

エンジンはペイントしてあることに意外に気付かれなかったりするのですが
足元がより引き締まって見えたり、良い意味でエンジンの存在感を抑えることで
ホイールやマフラーなど交換されたパーツをより引き立ててくれます。

後述いたしますが、66ccボアアップのご依頼と併せてエンジン全体をブラックに。
この状態でも恰好良く見えますよね。

細かい部分でのディティールアップはこんな所にも!

カスタムをしていくと大きなパーツは勿論ですが、ボルトといった小さいパーツも気になりますよね。
今回のご提案では、ステンキャップボルトから一歩進んんで「ビビットボルト」を各部に使用しております。

通常のキャップボルトよりもスリムなボルトヘッドはシャープさとカスタム感をよりアップ!

シートフレームの他、ブレーキ周りやヘッドライトステー、エンジンヘッド周りなどにも。
シャープな見た目と細かなディティールアップは今回のご依頼内容にもピッタリでございます。

嬉しいことにオーナー様から「カスタムの記念にTPエンブレムを付けたい」とのお話を戴きまして
フロントBOXの側面とフロアボードの後方にそれぞれお取り付け!

オーナー様のブログにもございましたが、私も「純正フロアボードも良いね!」と見直しました(笑)

・・・と、ここまでがパーツ製作、交換などによるカスタム内容のご紹介です。

ご依頼戴くどの車両についても同じですが、オーナー様の思いが詰まっていますので
紹介内容が思わず長くなってしまいます(笑)

そしてここからは「走りのカスタム」である66ccボアアップのご紹介!

今回のエンジンはキャブモデルをボアアップさせて戴きました!

こちらの写真はビッグピストンとエンジンシリンダーのボーリング加工前後のものです。
中央のピストンが入る穴が加工により大きくなったのがご覧戴けると思います。

ズーマーのエンジンにはボアアップKITというものがございません。

それはエンジン(スクーピーやバイトなども)がシリンダとクランクケース一体型の為
一般的なオートバイのボアアップKITの用にオーバーサイズのシリンダー装着ができないからなのです。

そこで、特殊な加工(エンジン分解、ボーリング加工、スリーブ打ち替えなどなど)が必要となります。

TOKYO PARTSでは海外(アメリカ)から用意したビッグピストンと
専門加工業者による(ピストンを100分の1精度で計測)精密なボーリング加工にてボアアップの施工を承っております。

また、エンジンの分解、組立てにつきましては
整備士免許を持ったスタッフが施工に当たらせて戴いておりますのでご安心くださいませ。
エンジンの大事な部分ですので、こうしたご案内がお客様にとっての安心材料になればと思います。

ボアアップ作業時には先程のビッグピストン、ボアアップ専用ヘッドガスケットなどの専用部品の他
インテーク、エキゾーストバルブやボルトなどエンジン内部の部品を新品に交換しております。

今回のエンジンはキャブタイプですので・・・

オイルポンプギアを写真の樹脂製シャフトから

金属製シャフトの部品に交換いたしました。
せっかくエンジンを分解するので、消耗部品や不安な所はリフレッシュしておきたいですよね。

金属製シャフトの部品へ交換をしているのには勿論理由がありまして
こちらの写真の様に樹脂製の軸が折れてしまうことがあるのです・・・!

エンジンオイルを循環させるのに必要な部品なので、ここが折れてしまうとオイルがエンジン内で巡らずに
エンジンの焼き付きやピストン破損といった深刻なダメージになりかねません。

もちろんそんな怖いことは嫌ですので
ボアアップ作業時には金属製シャフトの部品に交換させて戴いておる次第でございます。

その他に、パーツの消耗度に合わせて純正部品交換も行っております。
こちらも折角ですので、気になるところはリフレッシュして戴くと、よりご安心いただけますね。

ボアアップと同時施工でお勧めしているのが「WPC加工」です。

こちらのズーマーでもピストン、ピストンピン、リングの他に
ロッカーアーム、ロッカーアームシャフト、バルブ、バルブスプリングなど加工させて戴きました。

こちらのブログでも何度かご紹介してまいりましたが改めてご説明を。

■WPC加工につきまして■

WPC加工とは金属への表面加工処理の一つです。
(主に金属の疲労に対する強度向上と摺動(シュウドウ)性向上を目的とした加工となります。)

微粒子(メディア)を高速度で衝突させることにより金属表面を高密度化するとともに
一種の焼き入れ効果を与え、微少な凸凹による摺動抵抗低減効果と常温拡散効果が得られます。

ご説明している私も分かり難いので、言い方を変えますと
とても細かな粒子を表面にぶつけて、焼き入れと同時に金属表面に細かな凹凸を生成します。
表面に均一に出来た微細な凹凸にオイルが入ることで
金属同士が接触する面に油膜面を維持出来るの為、油膜面により摩擦が軽減されます。
摩擦が軽減されることで、摩擦によるロスや摩擦熱や抑えられ、より部品の性能が発揮されます!

という仕組みでございます!(笑)
(写真のピストンが少し曇って見えるのはWPC加工によって表面に細かな凹凸があるからです。)

こうした内容ですので、ボアアップやエンジン内部のパーツにはピッタリの加工ですね。

ボーリング加工の他、燃焼室拡張、ポート加工といった施工を行ったあとは・・・

セッティングの際には実走行によるフィーリングと
専用の測定機器(ロガー)やO2センサーを取り付けた測定用マフラーを使用して
体感とデータの両方からセッティングを出していきます。

これなら66ccにボアアップしたエンジンの性能も十分に引き出せますね!

こうした作業もしっかり行っているところはあまり無いのではと思います(笑)
(作業にかかる手間やコスト的な意味でも(苦笑))

その掛けた手間の分、トルクやアクスルレスポンスの良い力強い走りになっていますので
16ccという数字以上の走りを感じて戴けますよ~!

作業させて戴いた主な内容をご紹介してきましたが
今回はもの凄いボリュームに・・・。

皆様もここまで読んで下さってどうもありがとうございました!

ご依頼戴きました G様 この度のご用命誠にありがとうございました!
今回のご依頼内容などオーナー様のブログでも既にご紹介戴いておりますが
G様の内容の方がわかりやすいです(笑)

お打合せ等、沢山のご協力を戴きましたお陰で
これまでよりも、もっと気に入って戴けるズーマーになったかと思います!
これからもご愛車を沢山可愛がって戴けたら、作業させて戴いた甲斐がございます。

皆様最後までご覧戴きありがとうございました。

それではまた次回のブログも宜しくお願いいたします。