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ズーマー66ccボアアップも承っております!

13/10/16 コメント 0

皆様こんばんは!

お陰様でご好評戴いております、ズーマーの66ccボアアップのご紹介です!

今回ご紹介させて戴くお客様も、わざわざご遠方(なんと香川県より!)から車両を陸送して戴いてのご依頼でございました。

車両の輸送といったお手間を掛けて戴いてもボアアップのご依頼を戴ける事に大変感謝しております!

それだけのお手間を掛けて戴いても良かったと思ってもらえる様にしっかりと作業していますので
ブログをご覧になって、ご興味持って戴けましたら嬉しいです。

いきなりですが、純正ピストン(左)とビッグピストン(右)!

一回り大きいピストンはアメリカからの輸入パーツでして
国内では手に入らないので 実際にご覧になる機会はほとんどないのではと思います。

また、ピストンと同じくズーマーはエンジンを分解する機会も少ないかと思いますので
ボアアップ施工時の様子も一緒にご覧くださいませ。

 

それではエンジンを車体から降ろしたところから。
ボアアップの施工時には磨耗した部品なども新品に交換していきます!

まずは車体から降ろしたエンジンを更に分解。

駆動系ケースやラジエター、フライホイールなど外すとこんな見た目に。
いかにも「エンジン!」といった感じですね。

その他、ウォーターポンプやオイルポンプステーターベースといったあまり聞き慣れない部品も外していきます。
その中で皆様にもちょっと気にかけて欲しい部品がこちら!

オイルポンプギア(写真の黒い歯車)と呼ばれる部品なのですが
車体の年式によってこのギアの軸が樹脂製だったりするのです。(ギア本体はどの年式でも樹脂製)

今回のお客様はインジェクションエンジンなので金属製の軸に対応済みですが
キャブレターエンジンの車両(特に年式の古い車両)では軸も含めて樹脂製となっていまして・・・

こちらの写真の様に樹脂製の軸が折れてしまうことがあるのです・・・!

エンジンオイルを循環させるのに必要な部品なので、ここが折れてしまうとオイルが巡らずに
エンジンの焼き付きやピストン破損といった深刻なダメージになりかねません。

もちろんそんな怖いことは嫌ですので
ボアアップ作業時には金属製シャフトの部品に交換させて戴いております!

「私のズーマーはどうなんだろう・・・」と気になられる方は是非ご相談くださいませ。
オイルポンプギア対策だけのご依頼も承っております☆

 

お話を戻しまして エンジン分解作業の続きにつきまして。

更に分解していきますと、真ん中に黒く見えるのが純正ピストンです。
最終的にこれをビッグピストンに交換するのですが、それまでにはまだまだ作業や加工が必要になります(笑)

ピストンと一緒に写っているカムチェーンも走行距離が多くなるにつれ、写真の様に伸びてきますので
エンジン分解などの機会に併せて交換いたしました。
(写真右のチェーンは新品)

こちらは燃焼室。こんなに小さくても人間載せて走れるほどのパワーがでるのですから凄いですよね!

一通り分解も済みましたら、エンジンのボーリング加工とスリーブ打ち替え加工に移ります。
こちらは特殊加工専門の業者さんへ委託しての加工となります。

ボーリングといった特殊加工が仕上がってくるまでにTOKYOPARTSでは燃焼室等の容量UPの加工を。

加工面も綺麗に整えてピッカピカです! 組み上げると全く分かりませんが・・・(笑)

加工した燃焼室の容量もこの様にしっかりと計量しています。
このあたりの調整はボアアップ施工の経験が豊富なTOKYOPARTSならではです!(自画自賛(苦笑))

ボーリング加工とスリーブ打ち替えが済んだパーツが仕上がってきたら、ピッチを上げて作業を進めます!

加工前と加工後ではピストンが入る場所の径が大きくなっているのがお分かり戴けるかと思います。
実際にピストンが動く所ですので、専門業者による加工が必要になるんですね。

冒頭でもご紹介したビッグピストンの組み込みや
ボアアップ専用のガスケットを使用して、エンジンを再度組み上げていきます。

直接ボアアップ施工とは関係ないですが、今回の車両ではフライホイールのクリーニングも行いました!

TOKYOPARTSで導入した「ウェットブラスト」加工で
錆びだらけのパーツがこんなに綺麗にクリーニングされちゃいました☆

一応ご説明しますが、部品の交換やペイントではございません(笑)

 

無事にエンジンを組み上げましたら、車体へ載せて各種作業チェック。
その後はセッティング作業を経て66ccボアアップ作業の完了です!!

こちらの車両では見た目がノーマルに近いので、走りと見た目のギャップが大きそうですね。

ボアアップ後は全体的なトルクアップや再加速時のレスポンスの良さに加えて
これまでよりも上のセッティングが試せたり出来ますので、より快適にズーマーをお楽しみ戴けますよ!

特にインジェクション車はボアアップとの相性も良く、セルスイッチのみでエンジン始動もいけちゃいます☆
(キャブ車だとキックペダル併用の場合が多いですが、FI車はセルだけでOKなケースが多いです)
また、ハイギア交換で更に上の走りが見込めてきますのでご興味あるお客様はお気軽にお問合せくださいませ~!

 

Shimizu様 この度は遠く香川県より弊社へご依頼くださいまして誠にありがとうございました。
乗りやすくなったご愛車でこれからもズーマーライフを楽しんで戴けましたらスタッフ一同大変嬉しく思います。

 

そして香川県までの長旅へ

オーナー様との再会の様子を勝手に想像してみたり(笑) 喜んで戴けたらと思いながらお見送りします。

 

今回は66ccボアアップ施工の様子をご紹介いたしました。

お見積りのご依頼やお問合せなど、ご興味持って戴いた方はお気軽にご相談ください。

それではまた次回のブログでも宜しくお願いいたします~!